第113話

カヤ

ケイドと私は、赤ちゃんのものは早めに揃えておくのが一番だという話になった。医者からも、できるだけ安静にしているように言われたのだ。私もその意見には賛成せざるを得なかった。だから、ケイドと私は車に乗り、必要なものをいくつか買いに街へ向かっていた。どうやら、南部の赤ん坊には揃えるものがたくさんあるらしい。私の故郷である北部では、手作りの服と、仕事中に赤ん坊を運ぶための運搬具みたいなものくらいだった。それは一枚の板と、体を温かく保つためのたくさんの寝具でできていた。

でも、ヘレンや群れの女性たちが言うには、哺乳瓶やもっと性能のいい抱っこ紐など、他にもたくさんのものがあるとのことだった。子供...

ログインして続きを読む